朱雀式日乗

六時に目覺めるも二度寢す。
然れども睡眠時間を確と保つたが故に仕事は捗りたり。
莓購ひて歸る。

六時半起牀。朝から伽哩もまた樂しき哉。
台風來る。夜來からの雨、朝益々激し。傘の骨を折る。
夕刻より雨上がりて初夏の趣。日中眠くて詮無し。小説『オーデュボンの祈り』読む。
壹時半就寢。

吾妹來たりて伽哩供す。茄子と挽肉の伽哩。美味滿喫す。
夜半より驟雨。

多摩川に知己集まりて蠻邊灸。肉を炙りて魚燒く。餘は握り飯燒く。
空晴れ渡り、酒美味し。皿のことにて割れて腑甲斐なし。

日中朱雀庵にて過ごせしが、裏手の建築現場の人足が笑い声のやかましさに閉口し、夕刻実家に退散す。建設重機よりも騒音甚だし。来週も変わらずば一言物申すべきもの也。
麦の梅酒を開封す。機械焼酎のものよりは可也と云うべきか。
新しきブログ立ち上げんとす。近日中に万国公開せしむべし。

月曜日よりの短期案件ひとまず終了し、一人T酒場にて祝杯を二杯。

目覺ましの電池切れしが七時半丁度に目覺め、天佑神助に感謝す。

急遽打ち上げの會催される。道場稽古を諦めて出席す。

漸く陽暖かし。塩鮭にて弁当を拵ふ。

依然として寒冷、社中に暖房使ふ。
支那は四川省にて大地震発生の報あり。西蔵人、支那人民の安否を気遣ふ。

昨日に續いて寒冷暮秋の如し。
朝鮮行より戻りし母より土産を賜るが手を付けず。
兄と母を伴ひて伊太利料理食せり。白葡萄酒飮みて樂しむ。
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』を読む。

雨強く風寒し。晩冬のごとし。泰菜食べて仕事。あまりの寒さにおそらくは今年最後の鍋を囲む。

終電までかゝりてなほ終はらず。休日出勤の他無きか。

連休明けにて業務溜まり、忙殺さる。失敗の本質―日本軍の組織論的研究を再度讀む。

黄金週間最後の日。道場稽古にて終はる。

快晴也。實家にて六時に起き、母を車で送る。
最近稀に見る快晴にして、やにはに思ひ立ちて一人川沿ひを漫歩す。
江戸川に土手ありて、人々思ひ思ひに漫ろ歩く。輕く武道の稽古をなさんとするも人目氣になりて出來ず。
土手に座りて麥酒飮みつつ本を讀む。『祕話パラオ戰記―玉碎戰の孤島に大義はなかつた』、『病氣にならない生き方』強風の為、頁繰りづらく早々に退散す。
零時就寢。

親子丼作る。
實家に歸りてワウワウで松本秀人追悼演奏會を鑑賞す。
昔日の面影、懷かしき音樂團の出演に感傷を禁じえず。

連休も半ばにして行樂に赴かんとす。この時期に後樂園遊園地を訪なふは既に餘らが恆例行事也。空座の戰隊公演は十一時、十三時、十五時にて既に終はりぬ。來年を待つ。
運良く記念のゴンドラに當たりて幸ひなり。此の年も幸多からんことを祈す。
夜、行き違ひありて難儀するも、先の生活を考へれば必要ならざるべからず、大事なし。

八時起床。相変わらず曇り。祝日なれど旗掲げず。何ぞ米製憲法の公布を祝ふの理在りや。
ネツトなどしつる。休日のネツトとの付き合ひ方を再考すべからざるなり。
弐時過就寝。

曇、夜半に入りて雨。連休始まりしが、旅程を組みそびれて朱雀庵で過ごすものなり。余は休日と言へど家で過ごすことが全く苦にならぬものなれど、折角取った連休にやゝ勿体無きの念あり。
世間では平日也。米弗相場を少し眺めつゝ、本『ザ・ゴオル』を読む。