朱雀式日乗

朝、驟雨。午後は嘘のようにからりと晴れ上がり会社に傘を忘れたり。
余は家と会社とに一本ずつ傘を置くことにしてゐる。
風呂場で足を攣りそうになる。相変わらずの睡眠不足。

明け方驟雨のち霧雨。
昨夜半より作り始めたる金太郎の電王マツド動画を日がな作り倒す。夜は父の日とて五千円を拝領し回らぬ寿司屋にて食事。いつの日にか父になる男たる余に乾杯哉。

DVDにて『仮面ライダア電王 クライマツクス刑事』を見る。エンタアテインメントとしての完成度、あまりの面白さに二人して感泣す。これぞ娯楽作品といふべきもの也。
今週も夕餉に蛸焼を作る。返す手つきもはや慣れたり。

携帯電話という文明の利器をもちひたる更新の試行。
電子計算機を用ひて日記を書くと、往々にして他のことに時間をとられて夜を更かしてしまう。
本日、デエタセンタアにてサアバアのメンテナンス。眠気深甚たり。

新宿にて観劇『東京ありす』。思いの外、演者が近くに見ゆる。喜劇的な脚本も又面白き哉。
ただし客席を見たところ、市場調査的には決して成功とは言えぬのではないかと感ず。本来対象層とすべき少女の姿少なくして演者を目当ての壮年男性ばかり見ゆ。
夜は母の日の晩餐。

久方振りに吾妹と街に出る。本八幡にて支那蕎麥の名店に竝び、鰹麺を食す。
歌唱小屋にて一刻程過ごし、螢光館にて大變に美味い珈琲に感じ入り歸る。

ほぼ定刻通りに退社し道場に通ふを得。
願はくば来月の昇級審査を受けむと欲すれども余が技量やや心許なし。
実家が鍵持たず家人不在。

夕餉時、吾妹よりひとり酒燗揃えを貰ふ。また八時にはチヨコレイト菓子を振る舞はる。西洋が風習の奇妙な翻案なれど佳き日かな。

誕生日祝ひて吾妹が晩餐振る舞はる。
葡萄酒、醍醐、鶏の香草焼きなど。楽しき哉。
夜更に吾妹外に出ぬるを追ふ。

前祝ひとして遅くなりしが麦酒など飲む。

透き通る冬の夜空に瞬きし　星を一粒汝が手に贈らむ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　朱雀

和装に着替えて嵐山など散策す。霊山護国神社にて坂本、中岡両先生の墓参り。

京洛渡河望日月
竹林山青花欲然
霊山社月半輪秋
思君倶千日月如

　　　　　朱雀

京都へ旅行す。修学旅行にて行かざりし余にとりて初めての京洛なり。この道中に際し余の心中秘かに期する処有り。
出発時に余が体調急変す。

秋の行楽日和に知己集まりて食材を持ち寄り、多摩川縁にて蛮辺炙《バーベキュー》を為す。
獣肉、鶏肉、茸など食したり。なお余が持ち寄りし焼きお握りは油無く火力の調節難しく、また出す時期や量なども若干外れ、やや念の残る結果に終われり。

細雨降りしきる。職場にてはやうやく冷房地獄より解放さる。
餘は騷音よりも暑さよりも空調の人工風をより憎むものなり。
夜には先のこと、旅のことなど確と話し合ふ。
ホオリイランド最終巻を読む。

メインブログをワアドプレスに以降す。これよりはオヽプンソオスの時代なり。（MTも實はオヽプンソオス化してゐるのだが）
新しきブログ、新しきシステムは快適なり。
師範に頼まれし道場のチラシを作る。

友人宅にて蛸燒きパアテイを催す。液體がやをら丸くなり行く樣は甚だ愉快なり。
ヨーロッパシロイタチと友人の子らと遊ぶ。
M子が人間摸樣は竒々怪々なり。

大阪城を見る。石垣まで辿り著きしが、時間がなく引き返し、友と會ひて珈琲を飲み、四方山話をす。會議場へ行く。會議後、打ち上げ、反省会をして帝都へ戻る。
――これやこの行くも歸るも別れつゝしるもしらぬもあふさかの關

家に歸りてノオトPCを持つて行かうと考へしが時間なくなる。途中東京驛で全力にて驅くる。「のぞみ」に乘りて一路大阪へ。
大阪に著きてははや日も暮れぬ。本屋にて旅行指南本を買ひ求め、道頓堀周邊でたこ燒きを食ひて旅籠に歸る。

大阪行きを決意す。ウェッブより國鐵のサアビスで新幹線を豫約す。便利な時代になつたものである。友人に連絡す。